報告:読み聞かせ講座

読み聞かせボランティアのためのスキルアップ講座
「本を選ぶこと」

2016年2月29日、JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美先生をお迎えし、「本を選ぶこと~あなたは子どもたちに何を届けますか~」を開催しました。前半は児玉先生の講義を聞き、後半はグループに分かれて、持ち寄った本を紹介しながら、本を選ぶポイントを参加者同士で話し合いました。

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講義では、毎年読書週間に発表される「学校図書館読書調査」の結果を見ながら、子どもと本の動向を取り上げました。最近の子どもと本のようすを知っておくことは大切。でも劇的に変わる読書環境の中で、20、30年読み継がれてきた良書や命に向き合うという普遍的な信念は変わらない。それを届けられるのが「読み聞かせ」だと話されました。年齢に寄り添った本をその時々に出会えるように、「大人がちょっとおせっかいをしてあげてください」とおしゃっていたのが印象的でした。
さらに、小学校卒業までに読んであげたいロングセラーの民話・昔話・神話を、1冊ずつ丁寧に紹介してくださいました。

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後半はグループに分かれて持ってきた本を読み聞かせしたり、選書のポイントを話し合ったり、和やかな雰囲気で進みました。全体発表で、選書のポイントが色々出ましたが、共通していたのは、「自分が納得した本」や「子どもがもう一度読みたいと思う本を選ぶ」でした。また、子どもたちの背景が多様化していて、宗教やジェンダーなど、選書にも配慮が必要になるという今後の課題も出ました。

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学習会終了後も、先生が紹介してくださった本を手に取ったり、参加者同士情報交換をされていました。あっという間の2時間でした。児玉先生、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

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