【報告】第12回図書館ひろば

2020年11月22日(日)、「第12回図書館ひろば」が開かれました。今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、相模原市立図書館を会場にした例年のようなイベントは行えないことが、9月の段階でわかっていました。それでも代わる何かを行いたいと、打ち合わせを図書館の方々と何回も行い、「オンライン図書館ひろば」を開催することになりました。プログラムは、22日当日のライブ配信と、22日から12月末日までオンデマンドでいつでも閲覧できるものの2本立てで行うことになりました。

モニターを確認しながら位置を確認

場面展開を話しあう

ライブ配信では、「おはなしワニーズ」のみなさんが「布えほんおはなし会」、「ブックりぼん」のみなさんが「わらべうた」、渡邊信子さんが「点字朗読」をしてくださいました。

前日のリハーサルでは、立ち位置や声の大きさなど、入念に確認されていました。きっと演じられた方々には不安もあったと思います。それでも「いつも通り、みんなが前にいるつもりでやることにしたんです」とワニーズのみなさんが言ってくださいました。私たちスタッフには心強い言葉でした。

当日は、代表の開会挨拶のあと、「布えほんおはなし会」からスタートしました。どのくらいの方がアクセスしてくださるか不安でしたが、開始すぐ20名のかたが見て下さっていました。Twitterでも情報を流していたので、うまくアクセスできない方からの問い合わせはそちらでも受け付けました。カメラ越しに演者の「一緒に声を出してね~」「今度はみんなの番だよ!」という声掛けが、見ている子どもたちにも届いたようで、「ケーキのろうそくを一緒に消してました。」「おおきなかぶを家でもひっぱていました。」「手遊びをしながら歌ってました。」という感想をいただきました。

代表の挨拶でスタート

渡邊信子さんの点字朗読のようす

最後の渡邊信子さんの「点字朗読」は、普段聞きなれない方も多く、興味を持っていただいたようでした。こちらにも「聞きほれてしまいました。」「声がすてきでした。」という声が聞かれました。

もちろん、課題もたくさん出ました。うまく配信にアクセスできなかった方や声が小さくて聞こえなかった方もいらっしゃいました。初めての試みながら、オンラインで伝えることの難しさを感じました。

オンデマンドコンテンツは、相模原市立図書館修繕ボランティアの「ボランティアさんインタビュー」「修繕実演」、桜美林大学図書館読書運動プロジェクト実行委員会(略して「読プロ」)の「読プロ紹介」「市立図書館YAコーナー紹介」、市立図書館企画「いきいき読書応援隊 オリジナルPOP作品」、市立図書館員が紹介する「図書館のコーナー紹介」、市立図書館「1年間のイベント」です。

YAコーナー紹介する読プロさん

修繕の現場で撮影

修繕ボランティア、読プロのみなさんには、コンテンツ作成のため何回も撮影にご協力いただきました。最初のうち、写されることや、ナレーションに緊張されていましたが、回数を重ねるうちに慣れてきて、修繕のようすや、YAコーナーの魅力を伝える動画が出来上りました。「図書館職員が紹介する図書館のコーナー」は、お忙しいなか図書館整理日を利用して撮っていただきました。各コーナーの詳しい説明で、図書館の新たな発見がたくさんありました。

オンライン配信は私たちにとってかなりのチャレンジでした。今まで11回も「図書館ひろば」を行ってきました。リアルに開催できることを“当たり前”だと思っていましたが、決してそれは“当たり前”でなく、とてもありがたいことだったとコロナ禍が教えてくれました。

それでも無事に開催できたのは、オンライン配信をご理解、ご協力くださった、ワニーズさん、ブックりぼんさん、渡邊信子さん、「点字朗読」のBGMの演出をはじめリモート配信でご協力いただいたNPO法人声物園の吉川雅子さん、修繕ボランティアさん、読プロさん、そしてまた、ご視聴してくださったみなさまのおかげです。ありがとうございました。来年は今まで通りの「図書館ひろば」が行えることを願ってやみません。

 

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